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新潟駅・駅前広場の活用を考える勉強会(第3回)開催報告

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開催日時  平成20年11月19日(水)19:00〜21:00
開催会場  新潟駅周辺整備事務所
参加人数  14名
ゲスト   横浜・鶴見西口オープンカフェ協議会 佐藤正士氏
テーマ   公共空間活用の仲間づくり・協力者集めの方法について
内  容  広場活用における仲間(催しを主催する組織・団体)や協力者集めの方法について、
      横浜・鶴見西口の担当者をゲストの招き、具体的な仕組みや現在の状況を伺いな
      がら、新潟での方向性を考える。

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議論のまとめ
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横浜市・鶴見西口オープンカフェ協議会の取り組みについて
【経緯】
・駅の正面が駐輪場であったため、地元で「ココを市民の交流の場にしよう」ということから、
 社会実験を経て定期開催するようになった。
・椅子とパラソルを設置することからスタートしたが、最初は誰も利用してくれなかった。そ
 こで、利用促進のための色々な取り組みを行うようになった。

【オープンカフェ協議会の概要】
・原則、ボランティアで運営。イベント開催時にはアルバイトを雇っている。
・協議会は、周辺ビルの管理組合・入居テナント・商店街などで構成。

【イベント開催の概要】
・現在は、月3回は協議会主催のイベントを開催。月1回は他団体の持ち込み企画を実施。
・協議会主催のイベントでは、協議会が中心となって企画・実施している。
・イベントは午前10時から午後4時又は5時で開催。
・市内各所に希望を伺った上で、年間スケジュールを協議会事務局で作成している。
・イベント開催における備品(机・椅子・テント・音響機器・ステージなど)は自前で所有してい
 る。やはり、イベントを開催する上で、備品は自前で所有しておくことが必要である(毎回リー
 スするとかえってお金が掛かる)。
・備品については、近隣に保管場所を確保しておくことが重要。
・飲食などの移動販売店からは、マージンはとっていない。また、電気・水道については、周辺
 ビルのものを無償で借用している(ビルの管理組合が負担)

【質疑応答】
◆イベント時の警備は?
 →アルバイトやボランティアスタッフで対応している。
 →駅前ということもあり、酔っぱらった人も来るが、自前で対応している。

◆市民へのPR方法は?
 →専用の掲示板で告知するのみ。今は定着してきているので、市民は掲示板をよく見ている。

◆天候が悪い場合の対応は?
 →雨天中止としている。(イベント実施は4〜11月にしている)
 →イベント出演者には、雨天中止が前提であることを伝え、その了解を得ている。

◆普段、駐輪している自転車は、イベント時はどこに駐めているのか?
 →周辺の駐輪場に駐めるようにしてもらっている。(このことでクレームを直接受けたことはな
  い)

◆イベント開催によるゴミ処理はどうしているのか?
 →ビルの管理組合が責任をもって処理している。

◆アルバイトの仕事内容は?
 →月3回のイベント開催の手伝い。(イベント開催の準備などは、周辺の店主や協議会メンバー
  がボランティアで行っている)

◆他でもオープンカフェは行っていないのか?
 →実際に何度か開催したところはあったが、定着しなかった。

◆周辺の効果は?
 →ハッキリとはわからない。

◆最大でどれぐらいの集客があるのか?
 →椅子に座っている人だと100人程度。しかし実際には、通りすがりに見ていく人も多い。

◆飲食の販売は?
 →アルコール以外は販売している。周辺に迷惑がかかるので、アルコール販売は花火大会のみ
  としている。

◆ホームページは?
 →イベントの実施内容の告知・報告をアップしている。(更新は外部に依頼)

◆ゆったりとくつろぐ人は来ないのか?
 →ずっと座っている人もいる。
 →時々「音がうるさい」というクレームは来るが、そのときは丁寧に対応している。

◆イベント開催にあたり協議会が準備をしっかりと行う理由は?
 →他団体の持ち込み企画であっても、協議会はしっかりとイベント準備を行うようにしてい
  る。主催する側(=他団体)が何をどうして良いかわからないためである。自転車の撤去やス
  テージの設営、モロモロの手配などは、協議会が行っている。
 →イベント開催にあたっては、協議会がきちんとサポートを行うことが大切。常に見ている市
  民の存在が重要である。

◆イベントが非常に多彩である秘訣は?
 →協議会事務局が企画募集・調整を行っている。
 →商店街振興の催しも色々と行っているが、空いている日を埋めてくれる仲間(ギターを弾いて
  くれる人など)は非常に大切。こうした仲間(人・団体)をどれだけ多く確保しているかが重要!
 →出演者は、ボランティアが原則。(交通費+食事のみ協議会が負担)
 ※出演者にとっては、「屋外でやれる」ということが魅力なようだ。

◆保健所への許可申請は?
 →きちんと行っている。(商店会長が警察などと交渉・調整している)

◆なぜ10年も続いているのか?
 →広場周辺の商店は、もともと通勤客相手の商売をしている。周辺には休日に楽しめる競合店
  が多いため、「それなりの努力は必要である」という意識が浸透しているからだと思う。

◆飲食店などから出店料を取らないのはなぜか?
 →あくまでも交流を目的に行っているため。“駅前を良くしていこう”という想いから動いて
  いる。
 →年間500万円ぐらいのイベント開催費用はかかっている。
 →実施当初、モロモロの設備・備品を行政側に買ってもらったということも大きい。

【アドバイス】
・定着させるまでには、相当な工夫が必要である。「5〜10分ほど立ち止まる人を増やす」とい
 うイメージが大切。2〜3時間もというのは難しい。


<第3回勉強会のポイント>
 ○毎週末に開催するイベントは、毎年2 月ぐらいに年間スケジュールを協議会事務局が作成す
  る。
 ○協議会が出演者を探し、依頼する( 交通費+ αの実費を支払う)
 ○会場設営等は、協議会メンバーを含めた地元の方々が行っている。
 ○機材・備品は自前で所有している( 毎回リースではお金がかかりすぎる)。また保管場所も近
  接した場所にある( 周辺建物の倉庫を無償で借りている)。
 ○電気水道は、近接するビルから無償で提供してもらっている。また移動販売などの飲食店が
  出店しても、マージンは取っていない。
 ○あくまでも交流・賑わい創出が目的。( イベント開催に年間500 万円の費用がかかっている)

by niigata-eki | 2008-11-21 16:21 | ワークショップ結果報  

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