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【第1回WS 質疑応答】

<質疑応答の様子>
Q 紹介事例は、オープンカフェ的なものが多かったが…

A 現段階での事例としては、大別すると2つの種類があります。1つは市民が中心となってお祭り的なイベントを行うイベント型のもの。もう1つは、沿道のお店がオープンカフェを営業する常設型のものです。
 実は、運営していく上で苦労するのはイベント型の方です。イベント型のものは、最初はやる側も楽しみながら行っているのですが、これを継続するとなると、やる側の固定化・マンネリ化が起こり、息切れを起こしてしまうケースが多いです。重要なのは、次々に新しい人が入ってくる仕組みをどう作るかです。また、紹介した事例はイベント型のものが多かった理由としては、許可の関係もあります。実際問題、一時的なイベントなら許可が下りやすいのです。

 今回ご紹介した事例は、「整備された場所をどう活用していくか」つまり、場所ありきで活用を考えた例です。使い勝手については、設計段階ではあまり考慮されていません。
 しかし南口広場は、使い勝手に関する市民意見を踏まえて設計を行いました。その結果、単なるイベント広場ではなく、樹木やベンチを広場内に配置し、使い勝手を考えた設備が配置されています。多分、大小様々な催しがここで開催できると思いますし、それなりに様になる景色になると思います。ですので、今回紹介した事例以外の展開が十分可能だと思いますので、期待をしています。

Q 市民組織を作る際、「頂点的な組織がいて、そこが常にイベントを主催する形式」がよいのか、「その都度、主催者が変わるような仕組み」の方がよいのか?

A ピラミッド型の組織形態にするよりは、様々な団体が催しを企画・主催できるようなコーディネート組織を作った方が良いように思っています。催しによってはプロが関わるものも出てくるでしょう。様々な人たちが様々な催しを行えるようなコーディネートを行う組織の方が、効果的ではないかと思っています。
 残念ながら、こうした事例はありません。ですから、ぜひ新潟で最初にこうした組織・運営スタイルを作ってほしいと思っています。

Q 門司港の事例では、運営組織はどうなっているのか?

A 門司港の場合は、市の観光協会が中心となっており、担当者(市の職員)が中心となって企画しているのが実状です。もちろん、関連する市民・企業も関わっていますが、「観光」という目的の下で関わっているという点では、若干異質であるかもしれません。

Q 広場内に整備される給排水・電源設備とは、具体的にどの程度のものなのか?

A 給水設備は、現時点では数カ所設置する予定です。数カ所というのは、まだ使い方が見えていないことや予算の制約もあるので、決まっていないということです(予算を増やせば、設置箇所も増やすことは可能)。
 また、水道料金のメーターをどうするのかという問題もあります。使い方が見えてくれば、別途メーターを設置するなどの対応が必要になってくると思います。
 電源設備については、イルミネーション程度の電力であれば、十分対応は可能です。しかし、大容量の電力を必要とする場合は、別途対応が必要となります。大容量電源設備を整備することも可能ですが、使用頻度や基本料金を誰が負担するのかという問題が出てきます。そのため、必要な時に発電機を持ち込む等の対応をした方が、経済的に有利ですので、今回は常設という対応はしませんでした。

Q 南口広場はビル風等が強く吹くが、イベントの際にテントを固定するための設備を追加してもらうことはできないか?

A 常に同じ大きさのテントをどのイベントでも使用するとは限りません。イベントの種類・内容によって大きさは変わってきます。固定具を設置すると、決まった大きさのテントしか使用できなくなることから、より自由度の高い活用を可能にするためにも、あえて固定具の設置は考えませんでした。
 確かに、広場に固定具を設置した事例が横浜にあります。しかし実際には、大小様々なタイプのテントが使用されるため、固定具はあまり使われていないようです。こうした反省を踏まえ、今回は設置しないということにしました。

by niigata-eki | 2008-02-10 13:04 | ワークショップ結果報  

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